iPhoneに使われているリチウム電池には”使用回数”という寿命があります。
Appleの発表ではおよそ500回の繰り返し充電ができると言われています(0%から100%までを1カウント)。
すると、一日に一回充電する使い方でも二年持たない計算になります。
より頻繁に充電をするような使い方では、もっと早く”寿命=回数限度”がくることにもなります。
バッテリーの寿命=”充電の使用回数”としましたが、「バッテリーの劣化」はこれとは別になります。
長期間使っていくことによる経年劣化や、使い方による内部ダメージなどがそれです。
バッテリーが劣化すれば不具合が起こりやすくなります。
・充電の減りが極端に早い
・残量が0%近くだったのにすぐに充電が完了する
・充電の残りがあるのに電源が落ちてしまう
・充電ができない
・バッテリーにガスが溜まり膨らんでしまった
…etc.
どんなものでも使い続けて古くなれば壊れやすくなるのは避けられないことです。
ではどういった使い方がバッテリーの劣化をしやすいか、いくつか挙げてみましょう。
多くのひとがやってしまいがちで、一番が多いのが満充電になっても充電をつづけることです。
・100%になっても数時間充電ケーブルをつなげたままにしておく
・夜寝る前に充電ケーブルを挿し、朝起きるまで充電を続ける
iPhoneには過充電防止機能がありません、バッテリーが満タンになってもどんどん電気が送り続けられることになります。
バッテリーはもちろんiPhone本体にもよくないことです。
※追記:iPhoneの機種、iOSのバージョンによっては当て嵌まらない場合もあります。
もうひとつ多いのが、充電をしながらiPhoneを長時間つかうことです。
動画やゲームアプリは電池をたくさん使います。満タンだった電池があっというまに10%に、なんてことにもなります。
・電池残量が少なくなったので充電しながらゲームをする
・自宅では常に充電しながら使っている
充電をしながらiPhoneを使うことも同じく、バッテリーと本体によくありません。
特に自宅では「電池を気にしないでiPhoneを使いたい」と、家を出るまでケーブルを挿しっぱなしにしている人もいるのでは?
充電をするには安定した電力量というものが必要です。
iPhoneはそもそも家庭にあるコンセントからの充電を想定して作られています。
電力量が不安定になる、モバイルバッテリーや、自動車や電車などの乗り物からの充電は、必ずしも安定して電力が送られているわけではない為、バッテリーやiPhone本体に適した充電方法とは言えません。
特に気を付けておきたいのが車のシガーソケットからの充電で、エンジンがかかるときに変換されないままの高電圧が送られてしまう事故です。
エンジンをかける前には必ずケーブルからiPhoneを外しておきましょう。
長く使い続けたときに”不具合の出やすいバッテリーの使い方”というものを挙げてみました。
どれも日常生活のなかでよくみる光景だと思います。
普段の充電方法をちょっとだけ気を付けて、iPhoneを長く快適に使っていきましょう。